以前も載せましたが、また載せます。
小学生の保護者の方から、
うちの子は小学校の算数で、計算問題はなんとかできるのだけれど、文章問題が苦手で・・・。
という事をよく聞きます
学校の先生に相談すると、
『国語力が不足していますね。もっと読書をたくさんして国語力を付けてください。
そうすることで、算数の文章問題もできるようになります。』
と言われたことはありませんか。
果たしてそうでしょうか。
以下の問題を見てください。6年生の問題です。
・問題
「8/5Lの重さが3/2kgの油があります。この油1Lの重さは何kgですか。」
色々な答えが出てきます。
8/5 × 3/2
8/5 ÷ 3/2
3/2 × 8/5
3/2 ÷ 8/5
保護者の方の中でも間違える方がいるのではないでしょうか。
実際、6年生でも半数近くの生徒が間違います。
ひょっとしたら半数以上が間違えるかもしれません。
正解は、3/2 ÷ 8/5 = 15/16kg
これは、数字が分数のため、掛け算をしていいのか、割り算をしていいのかが分からない。
また、割り算と分かっても、どちらをどちらで割るのかが迷ってしまう。
という生徒さんが多いのです。
では、この問題を数字を簡単にしてみます。
「16Lの重さが15kgの油があります。この油1Lの重さは何kgですか。」
ほとんどの生徒、5年生くらいから、
正解は15 ÷ 16 = 15/16kg と答えます。
これを間違える5,6年生は先が不安ですが・・・。
下の問題を見て、国語力が不足して、文章の意味が分からない。という6年生が何人いるのでしょうか。
結局、算数の文章問題が苦手な人は、国語力が不足しているのではなくて、
算数の能力が不足しているのです。
読書をたくさんしても算数の文章問題が解けるようにはなりません。
学校の先生もそのあたりは本当は解っていて、算数の能力不足ですと答えると、
保護者が気を悪くされるので、あえてそのように答えているのです。
読書をすることは国語力を伸ばすのにいいことは当然ですので。
塾・孔明では、このような問題を数字を簡単にしてみることで、計算の方法を気づかせるやり方を採っています。
算数の文章問題が苦手なお子さんをお持ちの保護者の方、
塾・孔明にご相談下さい。