過去同じような内容を載せましたが再度載せます。
塾に通っている生徒の保護者のほとんどは、通塾すれば成績が上がる(上げてくれる)と思っています。
実際通塾している生徒さんは、そんなこと言っても実際勉強するのは自分なのだから無理言わないでよ。と思っています。
実際、成績を上げることって相当難しいというか本人にとってしんどいのです。
いつも思うのですが、成績を向上させる事って、登山のようなものだと思います。
成績をどれくらい上げたいかによって、上る山が違ってきます。
ほんの少しでいいなら西条市の八堂山くらいになりますか。少しの努力で上れそうです。
偏差値を5くらい上げたいなら石鎚山登山レベルでしょうか。
これが偏差値10アップを目指すなら富士山登山レベルになります。
今仮に富士山登山を成功させたいために通塾するとします。
親としたら、通塾すれば必ず成功させてくれると思っています。
でも実際上るのは生徒(子供)です。
親としたら、どんな手段を使っても、例えばヘリコプターに乗せて運んだりしてでも登頂させるのが塾の役目だと思っています。
でもそれでは意味が無いのです。自分の足で登らないと途中の苦労が身に付かないので、次登れない(テストで点を取れない)のです。
つまり自分の足で登れるように手助けをするのが塾の役目です。
通塾しないで自分の力だけで登れないことは無いのですが、どの道を通っていけば確実にたどり着くかの情報が無いので、
どうしても遠回りしたり、行ったり戻ったりを繰り返すことになり、途中で断念する可能性が高まります。
ところが通塾すれば、最短コースを教えてくれるので下手な回り道をしなくて済みます。
どこの塾に行っても最短コースとしてはおそらく同じ道を指導してくれるはずです。
でも塾によって補助の仕方が違います。
あくまで自力で登らせるのは同じですが、時によっては杖を渡したり、ロープを使わせたり、酸素ボンベを渡したり。等。
あくまで本人が自力で登頂できた。という自信ができて初めて、次回一人で登れる(テストで良い点が取れる)のです。
当たり前ですが、本人にやる気が無ければ決して実現はできません。
基礎体力が無いにも関わらず富士山に登りたい。(偏差値を10上げたい)などと言って来たら、
まず基礎体力向上のための筋力トレーニングから開始して、実際登山を開始するのは3か月後から。等ということになるかもしれません。
にもかかわらず、3か月後に保護者から、全然登ってないやないか。と文句を言ってきたりするようでは出来るものもできません。
現在の体力と目標から最適なトレーニングをできるだけ最小の時間で実現させる。
これが塾の力の見せ所です。
ただし本人のやる気が続くことが前提ですが・・・。