小学生の保護者の方から、
『うちの子はケアレスミスが多くて。もっと落ち着いて計算すればいいのに。』とよく言われます。
計算ミスが発生する場合として、
ひっ算の割り算が一番多いです。
割り算をするためには、掛け算と引き算が含まれるためミスをする確率が増えるためだと思われます。
繰り上がり、繰り下がり等、間違いやすいのでしようがないとも言えますが、
本当にケアレス(注意不足)が原因でしょうか。
私が知っている限り、頭が良い(偏差値65以上)の生徒さんは決して(ほとんど)ケアレスミスをしません。
頭があまり良くない(偏差値40以下)の生徒さんはしょっちゅうミスをします。
言いたいことは分かりますよね。
決して注意不足が原因でミスをしているのではないということです。
小数の掛け算をさせます。
0.55 × 0.35 =
55 × 35 = 1925 の計算ミスをするのは論外として、
最後に小数点をどこに打つかの段階で、
0.1925 としないといけないのに、
1.925 としたり、0.01925 としてしまう生徒さんがいます。
55 × 35 = 1925 の計算ミスをするのはケアレスミスですが。
このミスは決してケアレスミスではありません。
0.35 に 0.55(約半分)をかけるのですから0.35 の半分ちょっと 0.2 前後にならないと間違いだと気付かないといけないんです。
なので、
1.925 としたり、0.01925 として自分の答えが変だと思わないのは
ケアレスミスではなくて・・・・・。お分かりですね。
自分のお子さんのミスの内容まで気を配って下さい。