小学校の算数はいつごろから難しくなり始めるのでしょうか?
実は、小学4年生からなのです。
小学3年生までは主に整数の足し算、引き算、掛け算、割り算を行いますが、ひっ算が正確にできれば問題ありません。
一部、少数、分数が出てきますが、
5.3 + 2.9 =
2/7 + 3/7 =
ここで苦労する人はほとんどいません。
ところが4年生になると、
① 0.3 × 3 =
② 0.8 × 53 =
③ 5.4 ÷ 6 =
④ 79.8 ÷ 57 =
のように、少数×整数、少数÷整数 が出てきます。
これのどこが難しいのかというと、
②と④はどんなに頭が良い人でもひっ算を行って答えを出します。
ところが、①と③は暗算で出来るわけです。
ところが、①と③の問題をひっ算をしないと答えが出ない生徒が出てきます。
少数の概念が理解できていないことが原因です。
ひっ算をして答えが合っているからと言って喜んでいてはいけません。
お子さんが、①と③をひっ算し出したら要注意です。
また、
⑤ 0.25 × 10 =
⑥ 0.25 ÷ 10 =
のような問題でもひっ算をしないと答えが出ない生徒もいます。
保護者の方にはお子さんの答えだけ見て安心してはいけません。
対策として、お子さんに暗算で答えを出すよう言ってみてください。
上記 ②、④以外は暗算で答えが出ないとダメです。
学校は極力暗算をさせないようにさせています。
それはひっ算を確実に身に着けさせるためですが、弊害も大きいです。
せめて家庭では暗算を大いに勧めてください。