今TV では林先生が大活躍しています。
良いことを一杯言っていて、私、塾長も感心することが多いです。
その中でも、最近こんな事を言っていました。
『いくら勉強しても成績が上がらないという生徒がいますが、はっきり言ってそれは勉強時間が足りないからです。』
要は、本人は勉強を一生懸命しているつもりでも、周りの人はもっと勉強している。
なので成績を上げるためには他人以上の勉強をする必要がある。
2時間や3時間勉強したくらいで勉強した気になるな。10時間位してみろ。きっと成績はあがる。
まあ、こんな感じでした。
林先生ともあろうお方がこんな誰でも言えるようなことを言ってどうしますか。
1日10時間勉強すればきっと成績が上がる。
これは間違ってはいません。
スポーツをしている方ならわかると思います。
例えば野球部にいてレギュラーになれない人がいます。
学校の部活で他の部員と同じ練習をしています。でもレギュラーの人は自分より打撃も守備も自分より上です。
そのレギュラーになれない人に向かって、
『君は練習時間が足りない。レギュラーの人は部活の時間以外でも家で何時間もバットの素振りをしている。
レギュラーになりたければ1日10時間は練習しなさい。』
と言っていることになります。
間違いではないのですが、単に練習時間を増やせば良いというものではありません。
なので林先生には25点しかあげられません。
落第です。勉強して出直してください。
この発想は優秀な人が集まっている集団に対して言う内容です。
勉強で言うと、
東大、京大を目指している予備校の生徒(偏差値が70以上ある)に向かって、
『とにかく勉強時間を増やしなさい。』というのは当たっています。
なぜならこのあたりの生徒が勉強する内容はほぼ同じだからです。
なので成績向上はほぼ勉強時間に比例するといっても間違いではないからです。
しかし、頭のそんなに良くない生徒に対しては事情が違ってきます。
何を勉強するか(どの程度の内容を勉強するか)がもっと重要です。
『自分の頭の程度に合わせた最適な勉強をできるだけ多くの時間すればよい。』
これにつきます。
また自分の偏差値によって、必要な勉強時間は変わります。
中学生で偏差値50前後の生徒であれば、最適な勉強を一日3時間もすれば十分でしょう。
10時間も必要ありませんし、第一このあたりの偏差値の生徒は10時間も勉強が続きません。
偏差値40前後であればまず毎日2時間の最適な勉強をすれば十分でしょう。
それすらできないので偏差値40なのです。
偏差値60前後であれば4時間もすれば十分でしょう。
きっと偏差値3位上がりますよ。
問題は、
『自分にとって最適な勉強とは何か?』
ということです。
これがなかなか難しい。
自分の能力の8割から10割強でできる勉強。でしょうか。
自分で見つけられない生徒さんが多いと思います。
塾・孔明にご相談ください。