学校の先生や塾・孔明以外の塾の先生が言います。
『子供の能力(可能性)は無限大だ。努力すれば誰でも東大に行ける。行けないのは努力が足りないからだ。』
皆さんこれって信じられますか?
ものすごく聞こえが良いですね。
実は上記の方々も本当はそう思っていないのですが、本音を言わないのが大人というものです。
でも、新居浜東高校の2学期始業式で校長先生が以下のようにおっしゃいました。
『若者の可能性は決して無限大ではなく限界がある。ただその限界までやれる人はめったにいない。
できるのは若者の特権だ。』
みたいなことでした。
まあ、大したことを言っているわけではないのですが、人の能力(可能性)には限界がある。とはっきり言ったことには褒めてあげます。
高校の校長先生に向かって褒めてやるとは何て口の利き方だ。というお叱りの声も聞こえます。
でもこの校長先生も、能力(無可能性)には限界がある。とは言いましたが、どこまでが限界か。については言っていません。
世の中のどんなえらい先生、塾の関係者、教育評論家も言いません。
でも、
塾・孔明のブログをよく読んで頂いている方なら私がいつも言っていることを知っていますよね。
生まれつき頭の良し悪しは決まっていて、それをIQと呼ぶ。
IQは母集団のちょうど真ん中の人が100になる。
同じように学校の成績(学力)は偏差値と言って、ちょうど真ん中を50で表し、東大の偏差値は70以上となっています。
IQは生まれつききまっていて、一生でほぼ変わりませんが、
学力(偏差値)は学校の色々なテストで日々変動します。
ただし、『生まれ持ったIQをセンターにプラスマイナス5の偏差値の幅がある。』
つまりIQ100の人は偏差値:45~55をとる確率が高い。
言い換えると、
IQ100の人が普通に勉強していると偏差値はほぼ50あたりになります。(プラスマイナス1から2と言ってもよい)
この人が偏差値55にしようと思ったら、ものすごい努力が必要です。
並の努力ではだめです。
これについても他の塾は、簡単にできるみたいなことを言います。
実際やってみれば分かりますが、ほとんどの人はできません。
仮に3か月くらい死に物狂いで勉強して、仮に偏差値が55になったとしても、これを高校入試まで持続することが相当大変なんです。
ほかの例で言うと、
皆さんダイエットをするとします。
3か月で10キロやせるってものすごく大変です。
でも仮に死に物狂いで、食事制限と運動でこれを達成したとして、これを維持するのは並大抵のことではありません。
同様に、自分の生まれ持った能力(IQ)100の人が、偏差値55になるのはものすごい努力を要します。
さらにこれを維持するには想像を絶する努力が必要ということです。
それを他塾の広告のように、
A君、偏差値15アップで・・大学合格
Bさん、偏差値20アップで・・高校合格
なんて平気で書く塾はインチキ詐欺師です。
当人のIQに対していくら偏差値が上がったかを言わないと意味が無いです。
あのビリギャルみたいに、高校で全く勉強しなくて下がった偏差値からいくら上がったを自慢してもダメです。
彼女はIQ(偏差値換算)55から60以上はありましたから。
今回の新居浜東高校の校長先生も、限界がどこかを言わないので、
可能性は無限大だ。と言うのとあまり変わらないです。