あの林先生は良い事をいっぱい言うのですが、時々意味不明なことを言う時があります。
原因は林先生が頭が良すぎて、頭が悪い人の事が理解できていない事にあります。
なので頭が悪い人に向かって、勉強の大切さ、読書の大切さ、等を説教しています。
仮にここに、足が不自由でまともに歩けない人がいるとします。
その人に向かって、もっと早く走りなさい。練習が足りない。もっと走る楽しさを理解しなさい。
などとどんなに説教しても、本人は歩く事さえまともに出来ないのです。
同じように、頭が悪い人に向かって、もっと読書をしなさい。勉強は将来役に立つからしっかり勉強しなさい。
等と言うのは、足の不自由な人に無理やり走らせるようなものです。
足の悪い人には無理に走らせるのではなく、ゆっくりと少しでも長く歩けるようにさせたりと、目標を変えてやる必要があります。
私は林先生のようなことは言いませんが、
私なりにどんな頭のレベルの人のも言えることがあります。
それは、自分なりに頑張って、自分の限界を知って欲しいことです。
保護者の方で、昔、中高生の勉強って必死にしましたか。
おそらくほとんどの方はそこまではしなかったのではないでしょうか。
塾長の私も昔、中高生時代、限界まで勉強したかと聞かれたら、
とてもそこまではしていません。と答えます。
中高生の時代と言えば言わば思春期に当たり、色々と悩みとか、好きな人(片思い)がいたりして、
とかく勉強を邪魔するものです。
なので、勉強だけにのめりこむというのはとても難しいものです。
ただ、私の場合も、テスト前の一週間程度は必死に勉強したと言えます。
なのでテストが終わった後は、せめて後3日欲しかった。とか後悔をしたものでした。
でも、あの頃の勉強はあれでほぼ限界だったのではないかと思っています。
ところがほとんどの人は、限界まで勉強しないのに、
自分はその気になればできる(できた)。その気になれない(なれなかった)だけだ。
と自分を慰めます。
同じ事を子供にも期待します。
子供も今は成績が悪いけれども、やればできるはずだ。
子供に合った先生とか塾の講師に巡り合いさえすればきっと変わる。
と、こんな感じです。
しかし、それらは全て幻想です。
現実に向き合いましょう。
勉強ができなくても構わないのです。
子供に限界まで勉強をさせることが必要なのです。
やる気の無い子はなかなかしてくれませんが・・・。
限界を知った子供はきっと変わります。
結果はほんの少しかもしれませんが。
塾・孔明がお手伝いします。