『先生、この子頭が悪いんです。治して貰えますか?』
『どれどれ・・・。確かに悪いですな。
週2回ほど通って下さい。毎回注射と薬で半年から1年でそこそこ治るでしょう。』
こんな感じで、塾を病院か何かと勘違いしている保護者の方が結構います。
頭が悪い(成績が悪い)のを塾へ行けば良くなると思っている。
案外、生徒自身もそう思っている場合が多い。
教室で座っているだけで成績を上げてくれる。やる気を上げてくれる。
結果、全然治りません。(成績が上がりません)
直ぐに病院(塾)を替えます。
『K病院(塾)は子供の頭の悪さを全然治してくれないんです。この塾は治してくれますよね。』
結局どこの病院(塾)へ行っても治りません。
塾はどちらかというと、[リハビリセンター]に似ています。
骨折したような人が、完治させるため、自ら努力して治していこうと努力する所です。
職員もお手伝いしますが、完治するかどうかは本人の努力にかかっています。
なかなか完治しない時、家族の方は決して職員を責めたりしません。職員の方も努力している姿を見ているからです。
塾も同じです。
いくら塾の先生が一生懸命教えても本人がやる気が無ければ決して成績は上がりません。
『ここのリハビリセンターは一向に治してくれない。他のリハビリセンターに替えよう。』
という家族はいないと思います。
塾は病院でなくリハビリセンターだ。と思うだけで塾への思いは変わるはずです。