学校の先生が生徒に勉強を教えます。
それでは先生が生徒に勉強を教える目的は何なんでしょうか。
学校教育法に乗っ取り、学習指導要領に決められた内容を生徒に教育(教える)事になっています。
言い換えれば、『決められた内容を教えればよく、生徒が理解できるかどうかは問われていない』という事です。
公立中学までの先生はまさしくこの通りを実践されています。
生徒全員が内容を理解できるなんて有り得ず、できるだけ多くの生徒が理解できるような授業も行いません。決められた内容を過不足なく説明して、それでおしまいです。
それで生徒の理解度が、すべて理解出来た生徒から全く理解できない生徒に正規分布を取ってくれれば大正解です。
自分の中学と他の公立中学との学力テストの結果を競争することも無いため、目の前の生徒の平均の学力を向上させる必要が無いのです。
それに対して、高校の先生は少し違います。
県立高校でも高校毎に有名大学進学率を競っていたりするため、先生は目の前の生徒の平均学力を向上させようと努力しています。
夏休みに補習を行ったりするのもそのためです。
公立中学は決して夏休みの補習なんてしません。
逆に言えば、中学生は学校の先生に過度の期待をしてはいけません。
個々の生徒の学力を向上させようとはしていないからです。
生徒全員をトップからビリまできれいに成績順に並べることさえできればいいのですから。
高校受験の受験校の決定においても決して冒険をさせないようにします。
万が一受験に失敗したら、少なからず恨まれますから。
生徒さんの学力向上を真剣に請け負ってくれるのはやはり塾の先生という事になります。
残念ながらこれが現実です。