算数の速さの問題で『みはじ』とか、『はじき』とか教える先生は先生失格です。(No.2)

 

少し前のブログで

『算数の速さの問題で、みはじ、とか、はじき、とか教える先生は先生失格です』と載せました。


反響を期待していたのですが、どうも理解できない方が多いようなので、続きを話したいと思います。
中学1年生の数学で文字式を学習します。

その時、速さの問題で次のような問題が出ます。

・分速 a(m)で b 時間走った時の道のりは何(m)か。

 小学校で『みはじ』とか『はじき』とかで『みちのり』=『速さ』×『時間』を習った生徒のほとんどは、

  a × b = ab(m)と答えます。

単位の変換ができてないよ。と言うと、

何を言っているか意味が解らない。と言います。

『みちのり』=『速さ』×『時間』でしょう。先生、何言ってるの? と逆に怒られます。


それじゃー、この問題は? と聞きます。

・時速 a(km) は分速 何(Km)か。

先生、時速、分速って何の事?


これが小学校で『みはじ』とか『はじき』とかで速さの計算を習った生徒の末路なんです。


・速さとは、一定(単位)時間あたりに進む道のり(距離)である。


『みはじ』とか『はじき』で計算してきた生徒のほとんどはこのことを理解しないまま中学に進んでいます。


中学1年の2学期あたりで『みはじ』とか『はじき』のぼろが出ます。


中学の数学の先生が困っています。
『小学校の先生はなんていい加減なんだ。速さの意味もちゃんと教えず、変な語呂合わせで教えるのはやめてくれ。』と。

安易な語呂合わせを使ってその場しのぎをしたら、後でつけが回ってきます。

あくまでも正攻法で教えて、もしついて来れない生徒がいたらそれでいいじゃないですか。

東大に合格できるような人を除いて、小学1年から高校3年までの算数、数学で、ほとんどの人はどこかでつまずくのです。

それが早いか遅いかはその人の頭の出来で決まります。

安易なその場しのぎは是非やめてください。