2017/7/7日付けで西条市の中学校に向け教育委員会より通達が出ました。
生徒のバランスの取れた生活習慣の形成、スポーツ障害の予防や健康管理、心身のリフレッシュのために、部活動に適切な休養日を設ける。
具体的には、
・1週間に1日以上の休養日
・1か月に2日以上の土、日曜を休養日
・長期休暇中は土曜、日曜のどちらかを休養日
生徒の為もありますが、指導する先生の為でもあります。
今の中学生の部活は異常と言うべき練習時間です。
毎日毎日、休日も無しにやってます。
指導する先生も大変です。
今回の通達は十分とは言えないまでも評価できる内容です。
そもそも中学生にここまで部活をさせる理由は何なんでしょうか?
仮に、部活を一切無しにしたらどうなるでしょうか?
生徒の授業は夕方4時半くらいに終わりますから、全員17時には強制下校です。
さあ、多くの生徒さんはどこへ行くでしょうか。
塾へ行く人
まっすぐ帰宅する人
逆に
友達とつるんで遊びに行く人
誰かの家にたむろする人
極端な場合、ゲームセンターみたいなところへ行く人
そうです。いわゆる不良化の始まりです。
現在、部活は勉強のできない生徒が不良化するのを防ぐ役目を持っています。
ですから、できるだけ休養日を作りたくないのです。
不良にまでならなくても、勉強のあまりできない生徒さんは授業中を含めて、学校で、いわゆる敗北感とか、挫折感とかを感じています。
極端な場合、これらの感情を3年間持ち続けたらどうなりますか。
うつ病、挙句には登校拒否にもなりかねません。
これら勉強が苦手な生徒さんにとって部活は勉強を忘れさせてくれる、そして帰宅しても部活で疲れて勉強できないと言い訳できる最高の活動なんです。
勉強のできない生徒にいくら勉強を指導しても余計勉強が嫌いになることを先生は知っています。
だから部活にそのはけ口を与えてやっているのです。
部活では勉強の出来、不出来は関係ありません。
強ければキャプテンにだってなれます。勉強のできる生徒に対して指示、命令だってできます。
こんな素晴らしいことがありますか。
だから中学生に部活をさせるのです。それも毎日、毎日、土曜も、日曜も。
問題は、中学3年の夏休み前に大半の3年生は部活を引退します。
部活で疲れて勉強できないという言い訳ができなくなります。
でも時間ができても急には勉強はできないものです。何をやっていいかも分りません。
中3の夏休みには学校から大量の宿題を出されます。
でも勉強のできない生徒には宿題をやりきる実力がありません。
結局、答えを写して提出するだけです。それも夏休みの最後ギリギリになってです。
夏休みが空けて9月から半年我慢すれば卒業できます。なんとかなるさ。どうせ行ける高校は限られているのだから。
まあ、こんな感じで終わる生徒が大勢います。
そうなるか、
夏休みから一発奮起頑張って、半年後に成績を上げるか。
あなた次第です。